資金管理の考え方
今回は資金管理の考え方について書きます。
資金管理さえできればFXは勝てるなんて言われたりもしますが、僕個人の意見としては違うと思います。
ただし、資金管理を徹底すればロスカットでの退場はほぼ避けることができます。
- 複利で資金管理
- 損切りではなくロットを調整する
- トレードノートのすすめ
複利で資金管理
複利とは簡単に言うと【投資で得た利益を更に投資すること】です。僕は1回の取引で残高の10%をリスクにしています。
残高が10万円のとき、損切が1万円になるようにトレードする。
残高が20万円のとき、損切が2万円になるようにトレードする。
複利というとどうしても【増え方】を考えてしまいますが、【増やす】【勝つ】ことに重要なのはあくまで手法です。
複利は防御にも効果的です。
残高が1万円のとき、損切が1000円になるようにトレードする。
残高が6000円のとき、損切りが600円になるようにトレードする。
残高が1000円のとき、損切りが100円になるようにトレードする。
この考え方に手法が噛み合うことで、利益を出していきます。
損切りではなくロットを調整する
多くのトレーダーはロットを最初に決めて、エントリーするとき/エントリーしたあとで損切り位置を調整します。
僕の考え方は逆で、先に損切までのポイントを決めてからロットを調整します。
理由は3つです
- チャートパターンが崩れるポイントに損切りを置く場合、損切の数値を毎回固定できない。
- 通貨ペアやその日のボラティリティによって、同じチャートパターンでも損切までのポイントは異なる。
- ロットを固定すると、エントリーしたあとの損切位置を損失にすくんで予定よりも近くに置いてしまう。
そもそも損失を資金の10%と決めている以上、損失金額は固定です。
そして多くのトレーダーの損切り位置は、トレードの根拠が崩れるところに置くはずです。※Wボトムの下など
この損切り位置が可変するのにロットまで固定していては損失をコントロールできません。
優先順位順にまとめると
- 失う金額を決める。
- 根拠が崩れるポイントを測る(損切位置)。
- 金額と損切に合うように、取引ロットを調整する。
という考えに至るわけです。
トレードノートのすすめ
実際にエントリーするときに複利なんて計算していると値動きについていけません。
僕はトレードノートに計算式を組み込むことにより、スムーズにロット管理しています。
メニュー画面①の許容損失%に設定して、常に10%のロットを計算させます。
②の残高と損切ポイントを入力することで、エントリー前に適正ロットを設定しておきます。
MT5ではワンクリックトレードボタンを使うことにより、ロットを簡単に入力できます。
これらをすべておこなうことで
【常に10%のリスクで戦う】
【完璧で納得できる損切り位置】
【損失を毎回把握している安心】
負け続けてもロスカットによる退場はほぼありません。
安心安全のトレードというわけです。おまけに勝率が良ければ残高も取引ロットもどんどん増えていきます。
勝ち続けることは難しいですが、手法や勝ちにこだわりすぎてその他の徹底できる項目を見逃さないようにしていきましょう。